ぷよぷよで挫折させないためには。

自分に自信を持って!何だってやればできる!
みたいな言葉は信用できない。そう感じるのは私だけだろうか?

「自信を持つ」というのは良いことだと思う。例えば、私はぷよぷよの実力に自信を持っている。それなりの速さで大連鎖が組める。初心者、初級者には連戦でまず勝てる。プレイヤー全体の上位数パーセントの実力がある。そういう自信だ。

つまりは、ある特定の分野で一定の実力を発揮できる、一定の結果が残せるという自分への信頼が自信だと思う。

仮に、ぷよぷよでレート2500の人がいて、レート2200の人に負けたとする。もしその人が自信を失くし落ち込んでいたら、ぷよぷよには運要素や相性があるから、たまたま負けただけだ。と言うのがベターだろう。自分を正当に評価することは大切だ。

だが今からぷよぷよを始める人に、君なら絶対に上手くなれるよ!というのは違うと思う。
ゲームの上手さとか、頭の良さとか、ぷよぷよが得意かもしれない評価軸は色々あるが、絶対ではない。そういう自信の持たせ方は、「挫折」を生む。

「挫折」は「過信」から生まれる。皆が当たり前に出来るのだから自分にも出来るはずだ、この分野が出来るんだから別の分野も楽勝なはずだ、という「過信」だ。そして挫折したものたちはみな、その分野が嫌いになる。

ゲーム上手いんだからぷよぷよも絶対出来る。上手い人のプレイを真似すれば誰だってすぐ上手くなる。そういう甘い言葉が過信を生み挫折に導くのだ。

過信を生まないための方法はただひとつ。事実を言うことだ。ぷよぷよは難しい、5連鎖で躓いた者が山ほどいる。折り返しで挫折し、カギ積みで混乱し、ようやく組めた10連鎖がレート戦で全く通用しない。そういうゲームなのだということを前もって教えるしかない。

難しいと遠慮されるかもしれない。やってくれる人が少なくなるかもしれない。でももしそういう人たちがぷよぷよをプレイして、『何だこのゲーム、一生やらんわ』とすべての興味を失ってしまうのが一番悲しいことだ。

もちろん、ぷよぷよにはほかにはない独自のゲーム性があって、連鎖を組む楽しさ、相手との駆け引きという面白さの部分を伝えていくことも大切だ。
しかし、良い部分だけを言っていればいいというわけでもない。正しい伝え方、広め方を今一度考える必要があるだろう。